ハ行

ハイグロウン
(High Grown)
一般に高度2000フィート以上の高地で産出されるアラビカコーヒー。低地産コーヒーより品質が優れている。
ハイチ
(Haiti)
中央アフリカの西インド諸島にあるイスパニオラ島の西約3分の1を占める共和国。首都ポルトープランス(Port au Prince)、面積2.8万平方キロ、人口約460万。
  主産物はコーヒー、綿花、サトウキビ、タバコなど。
   〔生産量〕
       1974/75   520,000俵
       1975/76   650,000俵
       1976/77   538,000俵
       1977/78   550,000俵
       1978/79   530,000俵
  品種はアラビカ。収穫期は低地方が10月〜11月高地方が2月〜3月。ハイチコーヒーは芳醇で、豊かな味と充実したこくを有し、水洗のものは青色で炒り上がりがよい。輸出コーヒーは
   ウオッシュド(Washed)
   アンウオッシュド(Unwashed)
   トリェージ(Triage)
 の三種に大別され、等級は豆のサイズによって
 *   スクリーン13,14,15が少なくとも60%以上
 **  スクリーン16,17が少なくとも60%以上。
 *** スクリーン18以上が少なくとも60%以上で、スクリーン17以下が10%以内。
 **** スクリーン19以上のものが60%以上で、スクリーン18以下が5%以内。
 カラコリ(Caracoli) ピーベリ
又、味によって
 エクストラファンシー(Extra fancy)
 ファンシー(Fancy)
 チョイス(Choice)
 オーディナリ(Ordinary)
に分けられる。
  更に産地の高度によってウオシュッドコーヒーは
    Stritly Highrown Washed
    Highgrown Washed
    Standard Washed
    Good Washed
  アンウオッツシュドコーヒーは
    Extra Superieur
    Superieur
    Choix(ショワ)
に格付けされる
  〔輸出量〕
         1973   327,000俵
         1974   306,000俵
         1975   315,000俵
         1976   419,000俵
         1977   289,000俵
  主な市場は米国、ベルギー、イタリー、フランス、オランダ。輸出港はポルトープラン。
ハイディーコーヒー
(hidy coffee)
皮のような臭いのあるコーヒー。この臭いは、船倉その他の場所でコーヒーが皮と接触することによっておこるものである。
ハイマウンテン
(High Mountain)
中央アメリカ、カリブ海に浮かぶジャマイカ島で産出されるコーヒー。同島を東西に走る山脈の中央部の高度3000〜5000フィートのところで産出される。灰緑色を呈する大粒の豆で、炒り上がりよく、香味とも優れ、適度の酸味を持つ。同島で生産されるブルーマウンテンコーヒーに次ぐ優秀品。
バキューム・パッキング
(vacuum packing)
〔真空包装〕
挽いたコーヒーを缶に詰める場合、コーヒーの新鮮さを維持するため、密封する直前に缶から空気を抜き取った包装。コーヒーは焙煎が終わるとすぐに新鮮さを失う。挽いたものは、炒った豆のままのものよりも2倍の速さで新鮮さを失う。これはコーヒーの中の油が、空気中の酸素の作用によって酸化するためである。したがって、貯蔵したり、小売のため店頭に並べるなど、すぐに消費しない場合は、新鮮さを維持するために、真空包装にする必要がある。しかし、いられたコーヒーはあく浮きとの接触によって変化するだけではなく、コーヒー自体の化学変化によっても新鮮度を失うのであるから、真空包装にしたからといって、何時までも新鮮であるというのではない。アメリカで行われたある実験によると、真空包装されたコーヒーのフレーバーの変化が消費者にはっきりわかったのは、包装後27ヶ月たってからであった。コーヒーの品質低下の最大原因は空気との接触によるコーヒーの酸化という点に着目したシカゴ市ノートン・ブラザース社のエドウイン・ノートン は、1900年、食品を真空室で包装する機械の特許を得た。この包装を商業的に取り上げたのはサンフランシスコ市のヒルス・ブラザーズ社で、1903年の後半にその製品が市場に出現した。その後数年の間に太平洋岸大焙煎業者は続々とこの方法を採用した。真空包装は消費者に「新鮮なコーヒー」のイメージを与え、一方それを販売する食料品店には、積み重ねやすいこと、保存できることなどの長所があって、急速にアメリカ中に普及した。
バキューム・メソッド
(vacuum method)
サイフォンによるコーヒーのたて方がこれに当たる。
 この原理によるコーヒー沸かし器は1840年にイギリスのロバート・ナピアー(RobertNapier)によって考案された。今日われわれが見る2個のガラス製の珠を組み合わせる形のものは1850年頃までにフランスに紹介され、1914年頃にアメリカで注目されるようになった。
 サイフォンに夜立て方は、まずしたの容器に冷水を入れ、火にかけて沸騰させ、それから上の容器にコーヒー粉(通常ファイングラインド)を入れ、ねじるようにして下の容器にしっかりと差し込む。下の容器の湯が全部上に上がったら約30秒間攪拌し、火からおろす。挽き方が荒い場合は、湯が上部にある時間と攪拌する時間を長くする。火からおろしてコーヒーが全部下の容器に移ったら、上の容器を抜き取る。
ハスキング
(husking)
〔脱穀〕
  自然乾燥報によって採取したコーヒーの実を精製する場合、水処理せず実のまま乾燥するが、実をそのまま乾燥した際にコーヒー豆を覆っている物質をハスク(husk)と呼び、このハスクを除去することをハスキングという。
パーコーレーター
(percolator)
1800年頃パリーに住んでいたアメリカ人カウント・ラムフォード(Count Ramford)が、ラムフォード・パーコレーターと称するドリップ式コーヒー沸かし器を考案したのが、パーコレーターの始まりといわれている。この沸かし器でたてる場合は水を計ってパーコレーターに入れ火にかけて沸騰させる。次に、コーヒー粉(通常はレギュラーグラインド)をバスケットに入れて平らにし、火を弱くしてからバスケットをパーコレーターに差し込む。適切な時間だけ静かに浸出させ、それからバスケットを取り出して飲む。
ハーシュ
(harsh)
ある一定のコーヒーの味をさす言葉。その味は不快な、鋭い、刺激のある味で、ブラジルのリオコーヒーの持つ味、又はそれと同様の味をさしてハーシュといっている。
ハード
(hard)
@ブラジルコーヒーの味で、滑らかな中性の味をさすソフトと反対に、不快な鋭い、刺激性の味のこと。A豆または挽いたコーヒーの物質的特徴を示す言葉。軟化の原因である加水分解が起こる前の、圧力を加えてもへこまない硬い状態。
パーチメント
(parchment)
〔羊皮〕
コーヒーの実の内果皮。果肉部とシルバースキン(silver skin)銀皮の間にある。外皮と果肉を除去して乾燥したものをパーチメントコーヒーといい、生産国の完全な精製設備を持たない小生産者は、摘採した実のまま、あるいはそれに少し手を加えてパーチメントコーヒーとして、精製業者に売り渡す。パーチメントはハリングマシン(hulling machine脱穀機)でシルバースキンとともに除去される。
パーチメントコーヒー
(parchment coffee)
パーチメントをかむったままのコーヒー。
ハードビーン
(hard bean)
@堅い充実した豆のことで、味がハードであることを意味するのではない。
A一部のコーヒー生産国でコーヒーの等級付けに使用する言葉。たとえば、中米のグアテマラではコーヒー圏の存在する高さによって、それぞれのコーヒー圏で産出されるコーヒーを次のように分類している。
   高度2000フィートまでの農園で産出されるコーヒー   Good Washed
   高度2001〜2500 〃     Extra Good Washed
   高度2501〜3000 〃     Prime Washed
   高度3001〜3500 〃     Extra Prime
   高度3501〜4000 〃     Semi Hard
   高度4001〜4500 〃     Hard Bean
   高度4501以上         Stricty Hard Bean
コーヒーは言うまでもなく耕地で産出されるものほど良質である。
バソーラス
(Vassouras)
南アメリカ、ブラジル南部にあるリオデジャネイロ州の都市。19世紀以降コーヒー生産の中心地。
パダン
(Padang)
インドネシア西部、西スマトラ州の州都で港湾都市。
同島で産出された世界最高のコーヒーに数えられるアンコラコーヒーおよびマンデリンコーヒーがこの港から輸出される。
パチオ
(patio)
スペイン語。コーヒー生豆を日光乾燥するための、セメント塗りの庭。
バッグ
(bag)
〔袋〕
コーヒー豆は普通、生産国から一定量が麻袋に詰められて輸出されるが、その量は生産国によって大体決まっている。
  ブラジル     60キロ
  コロンビア    70キロ
  メキシコ      69キロ
  ガテマラ     69キロ
  エル・サルバドル 69キロ
  ホンジュラス    69キロ
  ニカラグア     69キロ
  コスタリカ     69キロ
  ペルー       69キロ
  インドネシア    80キロ
  ケニヤ、ウガンダ、タンザニア  60キロ
  アンゴラ       60キロ
  エチオピア     60キロ又は80キロ
パナマ
(Panama)
中央アメリカ南端にある共和国。首都パナマ、面積8.7万平方キロ、人口163万。生産物はバナナ、サトウキビ、パイナップル、カカオなど。
〔生産量〕
     1972/73   82,000俵
     1973/74   72,000俵
     1974/75   75,000俵
     1975/76   75,000俵
     1976/77   75,000俵
 品種はアラビカ。収穫期は11月〜3月。主産地はチリキ州(Chirigui)。個度4800フィートの高地で生産され、推薦処理されたコーヒーは青緑色の良く磨かれた豆で、良好な酸味、すぐら他国とやわらかい味を持っている。等級はハイランド(Highland)とロウランド(Lowland)に区分される。
  〔輸出量〕
      1972年   41,000俵
      1973年    3,000俵
      1974年   24,000俵
      1975年   26,000俵
      1976年   21,000俵
    輸出先は西ドイツが多い。輸出港はバルボア(Balboa)、クリストバル
(Cristobal)。
ババブダン
(Bababudans)
インドコーヒーの産地。伝説によると、「1600年頃、回教の巡礼者ババブダン
(Baba Budan) がメッカから7個のコーヒー種子を自分の体に縛ってこっそり持ち出し、マイソールに持ち帰った。これがインドコーヒーの始まりである。」しかし現在のコーヒーは後年イギリス人が持ち込んだものである。
バヒア
(Bahia)
ブラジル東部の州および市。バビアコーヒーとして知られるコーヒーの輸出港。
  従来バビアコーヒーは、感想にまきを使ったため煙臭があり、低級品とされたが、現在ではこのような乾燥方法は行われていない。
パプア・ニューギニア
(Papua and New Guinea)
オーストラリア北部にある共和国。首都ポートモレスピー、面積47.5万平方キロ、人口265万。高原や海岸部ではココナッツ、ゴム、茶、カカオ、コーヒーが栽培され、輸出される。
  〔生産量〕
     1974/75   633,000俵
     1975/76   650,000俵
     1976/77   700,000俵
     1977/78   617,000表
     1978/79   700,000俵
   生産品種は95%がアラビカ、5%がロブスタ。収穫期は5月〜8月。
   主産地
    アラビカ
      ゴロカ(Goroka)
      マウントハーゲン(Mt.Hagen)
      バンツ(Banz)
      カイナンツ(Kainantu)
      ワウ(Wau)
    ロブスタ
      セピク(Sepik)
      モロベ(Morobe)
 アラビカコーヒーは豆のサイズおよび欠点豆の混入率によって次のとおり格付けされる。
   タイプ   AA
   タイプ   A
   タイプ   B
   タイプ   AB
   タイプ   C
   タイプ   PB(ピーベリー)
   タイプ   E
   タイプ   X
   タイプ   Y
   タイプ   T
  〔輸出量〕
      1973   614,000俵
      1974   597,000俵
      1975   595,000俵
      1976   799,000俵
      1977   626,000俵
   主要市場はオーストラリア、米国、西ドイツ、英国、日本。
  輸出港はラエ(Lae)
   
ハマクア
(Hamakua)
ハワイのコーヒー生産地。概して大粒で、新しいものは青みを帯びており、やわらかい酸味の良質なコーヒーである。
ハラー
(Harrar)
エチオピア東部の州および州都。高原地帯で面積は同国の約40%に当たる。コーヒーは都市周辺の高度5000フィートのところで産出される。
ハラーコーヒーは比較的小粒で形は長く、色は灰緑色のものから、半透明のオリーブ色の豆まで、いろいろ混じっており、酸味が強くイエメン産モカコーヒーに似ている。主としてジブチ(Djibouti)および対岸のアデン(Aden)経由で輸出される。
  ハラーコーヒーには大粒のボールドグレイン(Bold Grain)、長形中粒のヨングベリー(Long berry)、小粒のショートベリー(Short berry)に分けられる。
  またハラーコーヒーは「エチオピアンハラー(Ehiopian Harrar)」とも、モカに似ているところから「モカハラー(Mocha Harrar)」とも呼ばれるが、モカハラーとイエメン産モカとを混同してはならない。
バラオーナ
(Barahona)
ドミニカ共和国南部にあるコーヒー生産州。および輸出港。
この州で生産されるコーヒーは大粒の美しい豆で、ドミニカ最高のコーヒーといわれる。なお、パラオーナ港はコーヒー輸出港としてはあまり重要でなく、大体全輸出量の2%程度あつかっているにすぎない。
パラグァイ
(Paraguay)
南アメリカ中部に位置する陸に囲まれた共和国。首都アスンシオン、面積40.6万平方キロ、人口257万。生産物はとうもろこし、サトウキビ、綿花、などでコーヒーは重要な産物ではない。
ブラジル故郷のアマムベイ州で、約1000エーカーの土地にアラビカ種が栽培されている。生産地はペドロ・ホワン・カバレロ。
 輸出国は主としてアルゼンチン、スペイン、アメリカで、輸出量は1966年度が47,500俵1967年度が40,000俵。
パラナ
(Parana)
ブラジル南部、パラグァイに接する州。州都クリチバ(Curitiba)。生産物はコーヒー、豆、綿花、とうもろこし、ジャガイモ、小麦などである。コーヒー産地として歴史は新しいが、生産量はサンパウロ州を抜いて第一位となった。
 パラナコーヒーは中粒から大粒でサントスコーヒーに似ているが、サントスほど良くない。味はソフトからハードまであり、ソフトコーヒーはサントス港から、北パラナ産ハードコーヒーはパラナグァ港から船積みされる。
パラナグア
(Pranagua)
ブラジル最大のコーヒー生産州パラナの船積み港。取扱高はサントス、リオ・デ・ジャネイロに次いで第三位を占める。
パラナバイ
(Paranavai)
ブラジル南部にあるパラナ州北西部の都市でコーヒーの生産地。
ハラパ・エンリケス
(JalapaEnriquez)
メキシコ東部に位置するベラクルス州の州都。ハラパは略称。行政、商業の中心地で、コーヒー、タバコを産する。ここは有名なコアテエペック地方に接しおり、ハラパコーヒーといわれる。炒りあがりのよい中世の味の良質コーヒーを産出する。
バランキア
(Barranquilla)
コロンビア北部、アトランティコ州の州都。港湾都市。アンデスに発し、コロンビア北部および中央南部を流れてカリブ海に注ぐマグダレナ河口にある主要コーヒー輸出港で、カリブ海岸最大の商港。
バリ
(Bali)
インドネシア南部にあり、バリ島といくつかの島からなる州。バリ島は山が多く、コーヒー、タバコ、米などが栽培される。
バリェ・デル・カウカ
(Valle del Cauca)
コロンビア西部のコーヒー生産州。州都カリ。バリエ(Valle)、カリ(Cali)、セビリア(Sevilla)コーヒーを産出。
ハリング
(hulling)
〔脱穀〕
水洗式コーヒー精製工程の最終段階。コーヒー豆を覆っているパーチメントおよびシルバースキンをハリングマシン(hulling machine)〔脱穀機〕ハリングをする機械。
パルパー
(pulper)
〔果肉除去機〕
水洗式コーヒー精製工程の第一段階である果肉除去に使用される機械。パルパーには種々の形があるが一般的なのは二個の回転する円筒からなり、コーヒーの実が水とともに円筒の間を通る時、円筒のすりつぶすような作用によって果肉が取られる。
パルピング
(pulping)
〔果肉除去〕
 水洗式コーヒー精製工程の第一段階。コーヒー豆の一番外側を覆う果肉を除去する工程。。パルパー(pulper)と呼ばれる果肉除去機を通って出てきたコーヒーの実は果肉と種子が混合しており、これが水槽に送られ攪拌されると、種子は重いので沈み、果肉は軽いので浮き上がり、水と一緒に流される。
バルキシメント
(Barqisimento)
ベネズェラ北西部にあるララ州の州都。同市周辺で栽培されるコーヒー取引の中心地。旧称ヌエバ・セゴピア。
パレンバン
(Palembang)
スマトラ島の南東部に位置する州およびその州都。石油の産地として世界的に有名で、コーヒーやゴムも産出される。ここで産出されるコーヒーは刺激の強いコーヒーで、あまり高く評価されない。
ハワイ
(Hawaii)
北太平洋上の群島で20の島からなる米国の州。
  ハワイのコーヒー生産量は近年次第に減少する傾向にある。産地はハワイ島西側のコナ地方。品種はアラビカ。ここで産出されるコーヒーは産地にちなんでコナコーヒーと呼ばれる。粉コーヒーは蝋味を帯びた緑色の豆で、一級品は大粒で豊かな酸味とコクをもち最高のマイルドコーヒーに匹敵する。等級は次のとおりである。
  No1エクス寅・ファンシー・トップ・グレイド
  エクストラ・プライム
  ピーベリー
   ハワイコーヒーは善良米国に輸出され、シカゴのスーペリア・ティーアンドコーヒー社を通じて独占的に販売されている。
ビーコントラクト
(B Contoract)
〔B号約定〕
 ニューヨーク・コーヒー砂糖取引所でブラジル産コーヒーの先物取引をする場合に適用される約定。
B号約定で受け渡しできるコーヒーは@次のいずれかの港から船積みされること。
  サントス港(Santos)
  パラナグァ港(Paranagua)
  アングラドスレイス港(Angra dos Reis)
  リオデジャネイロ港(Rio deJaneiro)
  ニテロイ港(Niteroi)
  アントニナ港(Antonina)
  A基本等級はサントスコーヒー、タイプ4号、味はストリクトリソフト、炒りあがりは良好で堅い豆。味がソフト又はソフティッシュのものは値引きして受け渡すことが出来る。Bタイプは2号から6号までで、平均が5号以下であってはならない。C取引単位は32,500ポンド(約250俵)
ビトリア
(Vitoria)
ブラジル東南部、エスピリト・サント州の州都、港湾都市。コーヒーの輸出量は同国第三位。ビクトリアコーヒーはこの州で産出されるコーヒーで、豆は比較的大粒で暗褐色または薄黒く、炒ってもクエーカーは無いが、味は悪臭があってあまり感心しない。
今世紀の初めごろまではリオコーヒーより評判が悪かったが、味はリオコーヒーほど刺激性がないため、次第に需要が増加するようになった。
ヒノテガ
(Jinotega)
ニカラグアの北西部の州および都市。この地方の高地(2000〜4500フィート)のところで産出されるコーヒーはマタガルパと共に、同国産コーヒー中、最高品に分類される
ビューティーリック・アッシド
(Butyric Acid)
〔酪酸〕
  炒ったコーヒー豆に存在する揮発性物質で、特徴ある好ましいフレーバーを有す。
ピーベリー
(peaberry)
〔丸豆〕
  メールベリー(maleberry)とも呼ばれる丸い形をしたまめのこと。コーヒーの種子つまりコーヒー豆は普通2個の豆の平らな面が向き合っているが、胚の1つが発育しないため、当然2個の豆に行くべき養分が1個に集まってしまうために出来る。
ファイン・グラインド
(fine grind)
引いたコーヒーの粒子の大きさの1つで、真空法(例えばサイフォン)でコーヒーをたてるのに適した挽き方。アメリカ商務省の「簡易化実践勧告」によると、タイラー・ロ・タップ篩分機で分けた場合、次の基準に当てはまるもの。
 10号および14号篩を通らないもの  0%
 20号および28号篩を通らないもの  70%
 28号篩を通るもの  30%+10%または-5%
  ファインはバキューム(Vacuum)、ベリファイン(Very Fine)、パルバライド(Pulverized)ともいわれる。
ファーメンティション
(fermentation)
〔醗酵〕
水洗式コーヒー精製法の一工程。果肉が取り除かれたコーヒーにはまだパーチメント(parchment)及びシルバースキン(silver skin)〔銀皮〕が付着しており、これを除去するために槽の中に入れて数時間ないし数日間醗酵させる。槽には水を入れる場合と入れない場合があり、後者による醗酵をドライ・ファーメンティションという。
ファゼンダ(fazenda) ポルトガル語で「農園」のこと。ブラジルで使用される言葉。
ファゼンディロ
(fazendeiro)
ブラジルで使用されることばで、ファゼンダ(fazenda)〔農園〕の所有者。
フィリピン
(Philippines)
アジア東南の太平洋上にある共和国。首都ケソンシティー(Quezon City)、
面積30万平方キロ、人口約3470万。
主産物はコプラ、サトウキビ、マニラアサ、こめ、タバコ。
  〔生産量〕
      1974/75   467,000俵
      1975/76   483,000俵
      1976/77   550,000俵
      1977/78   571,000俵
      1978/79   600,000俵
 コーヒーは、かつてはフィリピンの重要農産物であったが、1869年セイロンに発生し、各地に蔓延したコーヒーの葉を侵すサビ病がフィリピンに伝染し衰退した。しかし政府の援助の下に生産増加に努力した結果、生産量は急増している。
  生産品種は大半がロブスタで、アラビカ、リベリカも多少生産される。

   生産地
   
    ルソン島
     ベンゲット(Benguet)
     カビテ(Cavite)
     バタンガ(Batanga)
    ミンダナオ島
     ラナオ(Lanao)
     オリエンタル(Oriental)
     ダバオ(Davao)
     コタバト(Cotabato)
  収穫期はルソン島が11月〜4月、ミンダナオ島が8月〜2月。


フィルター
(filter)
〔ろ過器〕
 沸っしたコーヒー液とコーヒー粉(滓)を分離するため、又は、その中にコーヒー粉をいれ、熱湯を注いでコーヒー液とコーヒー粉を直ちに分離するために使用する、コーヒー粉を入れる容器。
フィルターには布製のフィルターバッグ(filter bag)〔こし袋〕と金属製のフィルターバスケット(filter basket)と紙製のフィルターがある。
フィンカ
(finca)
主として中米で用される言葉で、コーヒー園のこと。
フィンケーロ
(finquero)
フィンカ(finca)〔コーヒー園;農園〕の所有者。
フェザーリング
(feathering)
コーヒーに入れたクリームが羽毛のように浮かぶ現象。フェザーリングの原因についてはいくつかの説明があるが、そのもっとも一般的な説明は、クリームがあまり古すぎること、あるいはすっぱくないまでもそれに近いことが原因であるとするもの、別の原因としてはコーヒーそのもの酸が強く、たんぱく質の凝固、脂肪の遊離を惹起することがあげられる。熱すぎるコーヒーもまた、たんぱく質を凝固、脂肪を遊離されるが、もしクリームが新鮮で正しく均質化されていれば、フェザーリングは起こらないであろう。この点を考えると、均質化の方法もフェザーリングを惹起する原因かもしれないと思われる。
フェデカメ
(FEDECAME)
〔アメリカコーヒー連合〕
  Federacion Cafetlera. America (Coffee Federation Cafetlera) の略で、加盟国は次の14カ国。
コスタリカ、キューバ、ドミニカ、エクアドル、エル・サルバドル、グァテマラ、ハイチ、ホンジュラス、メキシコ、ニカラグア、パナマ、ペルー、フェルトリコ、ベネズェラ。
 フェデカメは特定のコーヒー問題の研究、解決、技術援助、パンアメリカン・コーヒー・ビューロー、国際コーヒー協定及び他のコーヒー機関との、ラテンアメリカコーヒー生産国に関係ある諸問題に関して協力することを目的に1946年に組織された。本部はエル・サルバドルにあり、支部が各加盟国に置かれている。
ブェナベンツラ
(Buenaventura)
コロンビア西部、バリェ・デル・カウカ州西部の港湾都市。太平洋の湾内の島にあるコロンビア第一のコーヒー輸出港。コロンビアコーヒーは約80%がこの港から輸出される。
プェルト・カベリョ
(Puerto Cabello)
ベネズェラ北部、カラポポ州北部の港湾都市。ベネズェラコーヒーはカラカス、マラカイボ、プェルト・カベイョ等の輸出港の名を取ってコーヒー名にしているが、このコーヒーは低地で生産され、大体の風味はカラカスコーヒーに似ているが、それよりは幾分劣っている。
プェルトリコ
(PuertoRico)
カリブ海、大アンティル諸島東端の島。米国領。首都サンファン、面積8897平方キロ、人口約270万。主産物はサトウキビ、タバコ、コーヒー。
  〔生産量〕
      1974/75   200,000俵
      1975/76   150,000俵
      1976/77   145,000俵
      1977/78   197,000俵
      1978/79   200,000俵
   生産品種はアラビカ、収穫期は8月〜1月。プェルトリココーヒーは大粒の形のそろったきれいな豆で、淡い灰緑色を呈し炒り上がりがよい。
主産地は同島の中央部から西方に走る高地方で、ウツアド(Utuado)、ラレス(Lares)、マリカオ(Maricao)、ラスマリアス(Las Marias)、マヤグエス(Mayaguez)、ポンセ(Ponce)。
   プエルトリコはかつては重要なコーヒー輸出国であったが、近年コーヒー生産は衰退の一途をたどっている。
1974年の輸出量はわずかに1000俵であった。
プエルト・リモン
(Puerto Limon)
コスタリカ東部にあるコーヒー輸出港。
ブカラマンガ
(Bucaramanga)
コロンビア北東部、サンタンデル州の州都。コーヒーなどの農産物の集散地。サンタンデル州で産すつされるコーヒーはブカラマンガと呼ばれ、配合用として好評を博している。この高級品を充分に熟成したものはスマトラ産のものに匹敵するといわれる。
  わが国では、コロンビアといえばメデリンがその輸入量の大半を占めており、ブカラマンガコーヒーは殆ど入っていない。
ブガンダ
(Buganda)
アフリカ東部、ウガンダ南部の地方。メンゴ、マサカ、ムベンデのコーヒー生産地からなる。
ブギシュ
(Bugisu)
ウガンダの東部にあるブギシュのエルゴン山斜面で産出されるコーヒー。色は緑青色を呈し、良好な酸味とコクがあり、味はやわらかい。
ブニ
(Mbuni)
東アフリカ産非水洗式アラビカコーヒー。一般に土民によって生産される。
フニン
(Junin)
ペルー中部の県でコーヒーの生産地。
ブコバ
(Bukoba)
アフリカ東南部、タンザニアの北西部にあるウエスト・レーク州の州都でコーヒー栽培の中心地。
フューチャーズ
(futures)
〔先物〕
   将来においてコーヒーの受け渡しを行う売買契約。この場合、受け渡されるコーヒーはまだ産地で生産中ということもありえる。この契約は株式や債券と同様に扱われ、決済は値差の支払いで行われる。又、契約の履行は、実際にコーヒーを受け渡す場合と、その時の価格と契約価格との差額の場合とがある。
  ニューヨーク取引所で行われる先物契約は、売りつなぎを合法化することを目的にしている。
売(買)つなぎ
 売(買)つなぎをヘッジング(へdぎんg)というが、
  このヘッジングには二種類ある。その1つは、すでにコーヒーを買い付けてあるが、それをまだ売っていない場合に、相場が下がることによってこうむる損失を防ぐためのヘッジングで、この場合、ヘッジングをする人は、自分の在庫と同量の先物を売っておく。そうすれが、もし相場が下がった場合でも、先物契約から得られる利益で、値下がりによる在庫の損失はかなりカバーできる。
 もう1のヘッジングは相場騰貴に対処するもので、将来のある時にコーヒーを受け渡す契約をしたが、まだその受け渡すべきコーヒーを買い付けていない場合に行われる。この場合、受け渡すべき価格は売り手と買い手の間で一致しているが、売り手にとって、そのコーヒーの価格が最終的にいくらになるかわからない。それゆえ、もし相場が上がると売り手は損をすることになる。
この損を防ぐため、売り手は、受け渡しの行われる月に合わせて、先物を買うのである。こうすれば、契約に従って受け渡しを行う月が来た時、相場騰貴によって起こる損失も、買っておいた先物の利益で相殺できる。
以上の方法は、ニューヨーク取引所で、取引所会員あるいは会員以外のものは会員を通じて行われる。
ブラジル
(Brazil)
南アメリカ東部にある連邦共和国。首都ブラジリア(Brazilia)、面積851.2万平方キロ、人口約9227万。
ブラジルは1875年以来世界最大のコーヒー生産国で、世界コーヒー輸出量の30%を占める。
  〔生産量〕
   1974/75   27,500,000俵
   1975/76   23,000.000俵
   1976/77    9,300,000俵
   1977/78   17,500,000俵
   1978/79   20,000,000俵
生産品種はアラビカで、収穫期は6月〜9月。主要産地は
   パラナ州(Parana)
   サンパウロ州(Sao Paulo)
   ミナスゼライス州(Minas Gerais)
   エスピリトサント州(Espirito Santo)
   リオデジャネイロ州(RioでJaneiro)
 ブラジルコーヒーは300グラムの見本に混入する欠点数によってタイプ2から8までに格付けされ、又、豆のサイズによってスクリーン13から20までに分けられ更に味によって
   ストリクトリソフト(Strictly Soft)
   ソフト(Soft)
   ハード(Hard)
   リオイ(Rioy)
   リオフレーバー(Rio Flavour)
に分類される
   〔輸出量〕
         1973   19,817,000俵
         1974   13.280,000俵
         1975   14,604,000俵
         1976   15.602,000俵
         1977   10,162,000俵
   主要市場は米国、イタリー、スェーデン、西ドイツ、英国等である。輸出港はサントス(Santos)、リオデジャネイロ(、パラナグァ(Paranagua)、ビクトリア(Victoria)。
ブラックジャック・ビーン
(blackJack bean)
豆を生成する過程で黒くなったもの、または輸送中、船倉で黒く変色したコーヒー豆。
ブラックビーン
(black bean)
〔黒豆〕収穫期前に樹から落ちて死んだコーヒー豆。ニューヨークコーヒー取引所では黒豆を格付け基準の基本単位とし、殻、砕け豆、クェーカース、石等が夫々見本中に混入する数に応じて黒豆何個分と換算している。
一方生産国でも輸出コーヒー格付け基準のある国では其のほとんどが黒豆を原点の対象にしている。焙煎しても色は黒く、味が悪い。手や電子選別機で除去すれば品質は向上する。
フラットビーン・サントス
(flat beanSantos)
ブルボン・サントスと共に優秀なブラジル産コーヒーで、ブルボン・サントスより大粒で、かつブルボン・サントスに認められる縮れがない。豆の色は淡黄ないし淡緑色で、味は中世で舌触り良く、ほとんどのマイルドコーヒーとの配合に適する。
プランテーション・コーヒー
(plantation coffee)
パーチメントコーヒーのこと。
プリアンガ
(Prianga)
インドネシア、ジャバ島の中西部から南岸にかけてのコーヒー生産地。別称プリアンゲル(Prianger)。この地方は土質がコーヒー栽培に適し、かつてはジャワ産アラビカ種コーヒーの最高級のものを生産した事もあったが、現在はほとんど生産されていない。
フリーズドライ
(Freeze Dry)
コーヒー抽出液を華氏15度〜20度の低温で凍結し、これを透明な粒子に砕き、トレイに入れて高真空度の室に送り、低温の熱で水分を除去するインスタントコーヒー製法。
  高真空度の下では、きわめて低い温度の熱で凍結コーヒー液から水分が除去される。。したがって、水分除去に高熱を要する他の製法で造ったインスタントコーヒーより、フリーズドライ製法のインスタントコーヒーのほうが、コーヒー本来の香味を多く持っている。
ブリジュール
(brisures)
フランス語で砕けた豆のこと。
ブルーイング
(brewing)
〔浸出〕
炒って挽いたコーヒーから、湯でコーヒー液を作ること。浸出は湯がコーヒー粉に接触すると直ちに始まり、湯がコーヒー粉から分離して終わるが、この間に、湯はコーヒー粉に浸透してコーヒー粉中のある化学物質を溶解し、其の溶液を作り、粉から分離してわれわれになじみのコーヒー液となる。
アメリカのCBC(THE COFFEE BREWING CENTER)(コーヒーのたて方を研究している機関)は、おいしいコーヒーをたてる基本条件として六つを挙げている。
(1)清潔な器具
  浸出用の器具は、充分に洗って、汚れや、悪臭を取り除く。
(2)良質の水
  良質の水とは、わずかに硬質の水である。
(3)正しい温度
  正しい温度は、コーヒー粉と接触する場合は華氏195度から205度。コーヒー液の保温には185〜190度である。
(4)正しいい挽き方
湯が其の挽き方に適している時間内にコーヒーを通るような挽き方。
(5)正しい量
  コーヒー粉1ポンドに対して7.6〜9.5リットルの水。
(6)正しい時間
  ファイングラインドの場合は1〜3分。
ドリップグラインドの場合は4〜6分。
レギュラーグラインドの場合は6〜8分。
浸出時間
 湯がコーヒー液に浸出すると、コーヒー粉中の色、香り、味、こくの源泉である種々の化学物質が溶けてコーヒー液を作り出すのであるが、コーヒー液中にある化学物質には、苦味や刺激のある物質も含まれているので、化学物質を完全に抽出することは却って。好ましくない。
一般に、好ましい味や香りを構成する化学物質は、湯を注ぐと急速に抽出され、抽出が続くとともに少なくなるのに対し、苦い、刺激性の味を構成する物質は、浸出している間、平均して抽出される。
従って、浸出時間が短すぎると、好ましい味や香りの物質は充分に抽出されないし、反対に長すぎると、好ましい物質は完全に抽出されるが、好もしからざる苦味や刺激性物質の量も多く抽出されるので、コーヒー液としてはあまり感心しない。
一方、コーヒー粉と湯の接触する面積が大きければ大きいほど、一定量の化学物質が抽出される速度は速くなる。換言すれば、細かく挽けば挽くほど、湯と接触する面積が大きくなるから、化学物質が抽出される速度も速くなる。
以上のことから、(6)正しい時間が計算されているのである。
浸出温度
 コーヒーはけっして沸騰させてはいけない。今までの経験から、コーヒー粉と接触する際の湯の温度は、摂氏85度から93度の時が最高の結果を得られた。
これより温度が高いと、コーヒー液のフレーバーは好ましくない、反対に低いと薄いコーヒーになってしまう。
コーヒー液の保存
 出来上がったコーヒー液の保存ということは非常に大切なことで、一般には華氏185度から190度の間で、定温に保つことが最も良いとされている。温度を変化させるとコーヒー液の味は急速に悪化する。
   コーヒー液は出来上がると同時に、味が変わり始めるが、これは厳密にいった場合であって、適切に保温されれば一時間以内ならほとんど変わらない。しかし長時間経つと非常に変化するので、コーヒーは作ったら出来るだけ早く飲むべきであろう。
フル・シティーロースト
(full city roast)
アメリカのニューヨークで使われる言葉で、「シティ・ロースト」よりやや深く炒ること。
ブルヘッド
(bullhead)
普通の大きさの二倍以上大きく育った豆。これは二つの豆が一緒にくっついて育つ時に起こる。焙煎すると二つに分かれる。
ブルボン
(Bourbon)
マダガスカル島東方約400マイルのインド洋上にあるフランス領の島で、現在はレユニオン島といわれる。
ブルボンコーヒーはこの島の山地で主として産出されるアラビカコーヒーで、豆は小粒で堅く、漆黄色でモカコーヒーに似ている。かつてはアデンに輸送され、モカコーヒーとして売り出された。現在ブラジル、グァテマラなどでブルボン種は栽培されている。
ブルボン・サントス
(Bourbon Santos)
ブラジルで生産されるコーヒーの一種で、元来はインド洋上にあるフランス領のブルボン島(現在のレユニオン島)から移入されたものである。しかし今日ではブルボンコーヒーはブラジル種と考えられている。というのは過去100年以上もの間、ブルボン島種も木も移入されたことが無いからである。現在のブラジル「ブルボン」は「カフェ・ブランコ」種に「カフェ・ムルタ」種を接木することによって発見してきたが、この「ムルタ」種は普通ブラジルで見られるコーヒーの木よりもはるかに小さく、その実は、アラビア・モカに似ている。味は舌触りが良く、香りが強い、ブラジル最高のコーヒーである。
ブルーマウンテン
(Blue Mountain)
西インド諸島、ジャマイカ島東部にあるコーヒー生産地。ここで生産されるコーヒーは、山地名に因んでブルーマウンテンコーヒーと呼ばれ、美しい山々中にある。海抜3000〜4500フィートの処にある農園で栽培されている。この地方の気候は1年中涼しく、雨と日光に恵まれた好適地である。
ブルーマウンテンコーヒーは、青緑色の充実した豆で、炒り上がりが非常に良く、その液は単品でも、調和の良くとれた秀れた香味を持っている。恐らく世界で最も高値で取引されるコーヒーの一つであろう。
なお、ブルーマウンテンコーヒーは普通樽に詰められる。
ブルンジ
(Burundi)
アフリカ中東部、タンガニーカ湖北岸にある共和国。首都ブジュンブラ、面積2.8万平方キロ、人口360万。主産業は牧畜と農業で、コーヒー、綿花の輸出用作物と、とうもろこし、豆類の栽培が行われる。
〔生産量〕
    1974/75   479,000俵
    1975/76   279,000俵
    1976/77   359,000俵
    1977/78   393,000俵
    1978/79   360,000俵
 生産品種は95%がアラビカ、5%がロブスタ。
 収穫期はアラビカ4月〜9月。ロブスタ11月〜1月。
   主産地は高度4,000〜7,500フィートの高地にあるンゴジ(Ngozi)、およびキテガ(Kitega)、ムヒンガ(Muhinga)。
     ブルンジ農業局(Office des CulturesIndustrielles du Burundi)は輸出コーヒーを次のとおり格付けしている。
   完全水洗優秀品
  OCIRU  FW  AAA
  OCIRU  FW    AA
  OCIRU  FW    A
    水洗標準品
  OCIRU         1
  OCIRU         2
  OCIRU         3A
  OCIRU         3B
     水洗ピーベリー
  OCIRU        1CA
  OCIRU        2CA
     水洗割れ豆   4
  OCIRU         5
   ブルンジ・アラビカは最高のマイルドコーヒーに比肩しうる優秀品で、こくがあり、酸味と強い香りを持つ。
  灰緑色の中粒の豆で、配合用に適する。
    〔輸出量〕
         1973   378,000俵
         1974   354,000俵
         1975   421,000俵
         1976   366,000俵
         1977   282,000俵
      コーヒーはタンガニーカ湖経由でタンザニアのダルエスサラームに送られ、そこから船積みされる。
フレーバー
(flavor)
〔香味〕
   熱湯で抽出したコーヒー液の科学構成物は、揮発性物質と非揮発性物質に分けられる。そして前者はコーヒーのアロマ(香)に関係があり、後者はコーヒーのテイスト(味)に関係があり、両者が結合したものがコーヒーのフレーバーである。
プレッシャー・パッキング
(Pressur packing)
〔圧力包装〕
引いたコーヒーを缶詰にするとき、密封する直前に空気を抜き、不活性ガス(普通は窒素)を充填する包装。
  その目的はコーヒーの新鮮さを維持することにあり、同じ目的で行われる真空包装より有効である。この方法は1935年にはすでにアメリカの地方の小パッカーによって行われていたが、本格的に普及したのは1950年にアメリカのスタンダード・ブランズ社が採用して以来である。
フレンチ・ギアナ
((French Guiana)
南米北東岸に位置するフランス海外県。コーヒーはここから初めてブラジルに移った由緒ある地域であるが、現在、コーヒー栽培面積は僅かに100エーカー。品種はアラビカであるが、近年は低地方に適合するロブスタが植樹されている。国内消費量は約500〜600俵。
フレンチロースト
(French roast)
焙煎コーヒー用語で、コーヒー中に存在する自然の油が表面に浮き出るほど強く炒ること。その程度はイタリアンローストよりは浅く、丁度、黒いマホガニー色している。
  フレンチローストは、フランス人に人気があるばかりでなく、その黒い、豊かな液の色と、強い香味のため、朝食や仕事のときに浅炒りのコーヒーを飲む人々により、夕食後のデミタスとして非常に広く飲まれている。
ブレンド
(blend)
〔配合〕
  品質、種類、価格などの条件を考慮して、各種のコーヒーを混合すること。または混合したもの。
人間の味に対する好みは、地域や、人種や、社会階級の相違によって異なるので、理想的ブレンドとか、絶対的ブレンドとかいうものはありえない。
以前は、あるブレンドを作り出すということは、
1)最高の品質
 マンデリン最上物の古豆、或いは
 ジャバタイプ高級品    40%
 アラビアモカ最上物    20%
 ボゴタ又はメデリン    20%
 オアハカ又はコアテペック、或いはハワイコナ20%
2)万人向きで、且つ強い味の香気高いもの。
 ブカラマンガの古豆    40%
 ボゴタ            40%
 オアハカ或いはコアテペック   20%
3)一流ホテル、食堂向きの強いもの。
 ブカラマンガ         25%
 ボゴタまたはグァテマラのアンティグア、或いはプエルトリコ   35%
 メキシコ            40%
  というように、ある定式を決める事と考えられていた。
 然しコーヒーは農産物なのであるから、たとえ同一地方産、否、同一農園のものであっても、収穫時期が違えば多少品質も違う。この点を考えれば、前述のような定式に従ってブレンドすれば、ブレンドするごとに品質が変わってくることが容易に理解できる。更に定式にあるコーヒーが常に入手できるとは限らない。このことはわが国の場合特に当てはまる。
今日業者は、これから販売しようとする市場で、最も一般的な味を選択して一つのブレンドを作り、以後はそのときそのときに入手できるコーヒーの種類、品質、価格などの諸条件を考慮して、配合を変えながら一定の品質を維持させている。それゆえ、一般に販売されているブレンドの構造、すなわち配合されるコーヒーの種類や比率は、絶えず変わっているといえる。
  最近の配合タイプ例Aサントス#2.・・・4、コロンビア3、ハラリー2、WIBロブ1B= サントス#2・・・2、IBC2,コロンビア2、ハラリー1、ペルー1、タンザニアアラビカ1、アイボリーー#1・・・2
 C=サントス#2・・・1.、IBC2,コロンビア1、ハラリー1、ペルー2、タンザニアアラビカ1、アイボリー#1・・・2

ブロークンズ
(brokens)
精製工程中に砕けたコーヒー豆。ブラジルコーヒー格付けの際、或いはニューヨーク取引所でコーヒー格付けの際、砕け豆は原点の対象となる。ブロークン・ビーン(broken bean)ともいわれる。
ベイキング
(baking)
焙煎過程で、熱量が不十分なためにコーヒーの豆が充分膨らまないこと。焙煎機のシリンダー(釜)の温度が高くても、熱量が不十分であれば、ある化学変化が起こらないので豆はふくらまない。この状態のコーヒーは、液にするとコーヒーというよりも麦わらのような味となる。
ベトナム
(Vietnam)
旧仏領インドシナのトンキン、アンナン、コーチンナの三地域よりなる共和国。
  生産量は現在約4万俵で、国内需要を満たすまで増加し、今後は輸出が可能になることが期待されている。品種はロブスタ75%、エキセルサ25%主産地はメコン(Mekong)平野。
ベニン
(Benin)
アフリカ南西部、ギニア湾に面する共和国。首都ポルトノボ、面積11.3万平方キロ、272万。旧称ダオメ。主産物は落花生、パーム油、カカオ、コーヒー。生産量は約15000俵、生産品種はロブスタ、収穫期は11月〜2月。主産地は南部の海岸地方。
ベネズェラ
(Venezuela)
南アメリカ北東部にある共和国。首都カラカス(Caracas)、面積91.2万平方キロ、人口約1,040万
 主要農産物はサトウキビ、とうもろこし、米、コーヒーカカオ。
  〔生産量〕
       1974/75   765,000俵
       1975/76  1,077,000俵
       1976/77   602,000俵
       1977/78   900,000俵
       1978/79   870,000俵
   生産品種はアラビカ、収穫期は11月〜1月。
  主要生産州は
   マラカイボ(Maracaibo)
   タチラ(Tachira)
   メリダ(Merida)
   トルヒーヨ(Trujillo)
   プエルトカペイヨ(Puerto Cabello)
   アラグア(Aragua)
   カラカス(Caracas)
   ミランダ(Miranda)
 ベネズェラコーヒーは黄緑色の大粒の豆で、味はやわらかい。
  輸出コーヒーは次のとおり格付けされる。
    ラバド・フィノ(Lavado Fino)
    ラバド・ブェノ・デプリマ(Lavado Bueno de Prima)
    ラバド・ブェノ・デセグンダ(LavadoBueno deSegunda)
    トリリャド・ブェノ(Trillado Bueno)
    トリリャド・インフリオール(Trillado Inferior)
 また豆のサイズによって
   スペリオール(Superior)   大粒
   セグンダ(Segunda)      中粒
   テルセラ(tercera)       小粒
   カラコル(Caracol)       丸豆
以上のとおりの規格はあるが、通常の取引はカラカス、マラカイボ、タテラなど産地名で行われる。
   〔輸出量〕
         1973   246,000俵
         1974   277,000俵
         1975   229,000俵
         1976   298,000俵
         1977   183,000俵
   輸出港はマラカイボ、ラガイラ(LaGuaira)。
ベネフィシオ
(beneficio)
コーヒーの実を輸出向の乾燥した生豆に精製するラテン・アメリカ・コーヒー生産国の工場。醗酵、粘液除去のための水洗、乾燥場又は乾燥機での乾燥,羊皮、銀皮の除去、格付け、各荷口のブレンド迄の工程がここで行われる。
ペルー
(Peru)
南米大陸西海岸のほぼ中央に位置する共和国。首都リマ(Lima)、面積128.5万平方キロ、人口約1,560万。
主要生産物はサトウキビ、綿花、とうもろこし、小麦、コーヒー。
   〔生産量〕
        1974/75    900,000俵
        1975/76   1,000,000俵
        1976/77   1,000,000俵
        1977/78   1,050,000俵
        1978/79   1,050,000俵
  生産品種はアラビカ。収穫期はウオッシュドコーヒーが4月〜9月、ナチュラルコーヒーが6月〜10月。
  高産地のウオッシュドコーヒーは青みを帯びた緑色の中粒から大粒の豆で、良好な酸味を持つ。ナチュラルコーヒーは味がまちまちである。
生産地は北部山岳地方の
  ピウラ(Piura)
  ラムバイェケ(Lambayegue)
  サンマルチン(San Martin)
  カハマルカ(Cajamarca)
      中部地方の
  ウァヌコ(Huanuco)
  フニン(Junin)
  アヤクチョ(Ayacucho)
  クスコ(Cuzco)
 主産地で世界的にも知られるチャンチャマイヨ渓谷(Chanchamayo Valley)は総生産量の40%を占める。
  輸出コーヒーは次のような産地名がつけられる。
  チャンチャマイヨ
  クスコ
 ティンゴマリア(Tingo Maria)
 カハマルカ
 タンボラパ(Tamborapa)
 カンチャケ(Canchaque)
 またまめのサイズによって
   AAA   (大粒)
   AA    (中粒)
   A     (小粒)
  に格付けされる。
  〔輸出量〕
       1973   973,000俵
       1974   442,000俵
       1975   720,000俵
       1976   703,000俵
       1977   741,000俵
    輸出港はカイヤオ(Callao)、マタラニ(Matarani)。
ペルガミノ
(Pergamino)
スペイン語でパーチメント(Parchment)のことで、ペリガミノ・コーヒーとはコーヒーの実の外皮と果肉を取り除いてから醗酵させ、さらに水洗して乾燥させたコーヒー。
ペルナンブコ
(Pernambuco)
ブラジル北東部、大西洋に面する州。主要農産物はコーヒー、綿花、豆。
ポイント
(point)
@コーヒー豆の等級の差を示す言葉。例えばブラジルでは、300グラムの見本中に存在する石、枝、黒豆、砕け豆の数によってタイプ2から8まで等級をつけているが、同じタイプ2でもタイプ2、タイプ2マイナス5ポイント、タイプ2マイナス10ポイント、タイプ2マイナス15ポイントというふう。に区分している。
Aニューヨークコーヒー取引所で相場の変動を示すため使用される言葉で、100ポイントが1セントに相当する。
ボエンギ
(Boengie)
インドネシアのセレベス島にあるコーヒー生産地で、ここで生産されるコーヒーはボエンギコーヒーと呼ばれ、その量は少ないがインドネシア産コーヒー中でも優秀なコーヒーである
ボゴタ
(Bogota)
コロンビア中央西部にあるクンジナマルカ州の州都で、かつコロンビアの首府。ボコタコーヒーはこの都市の周辺で生産、精製されるコーヒー。
 豆は比較的長兄で、緑色から黄色まで種々の色を呈し炒りあがりよく、酸味、香、味、こく、いずれも秀れている。
 ボコタコーヒーの殆どは、ニューヨーク取引所のコロンビア、ハードビーンズ(Hard Beans)に属している。
ボゴノ
(Bocono)
ベネズエラ西部にあるコーヒー生産地で、産出されるコーヒーはこの地方の都市名に因んでボコノコーヒーと呼ばれる。
 ボコノコーヒーは色は薄くて、こくに乏しく、味は中性で、配合用に使われる。丸形の中〜小粒のものと大粒のものと2種類がある。
ボディー
(body)
〔こく〕
多くのフレーバー((味)とアルマ(香)を持つ高地産コーヒーに普通見られる濃い味のこと。
ホデイダ
(Hodeida)
アラビアの南西部、紅海に面する北イエメン第一の港湾都市。コーヒー、皮革の輸出港。19世紀中ごろよりモカをしのいで繁栄。
 ホデイダ港から輸出されるモカコーヒーはホデイダコーヒーと呼ばれ、西は紅海海岸から東はイェーメン山脈の麗、北はヘジャス(Hejaz)から南は南端にあるアデン迄及ぶ、広大なテハマ(Tehama)低地で産出される。このため、かつてはテハマコーヒーと呼ばれた。このコーヒーは新しいものが緑色、乾燥したものは黄色を呈し、こつぶの不揃いの豆で、品質は高地産のマタリ(Mattari)コーヒーに比べて遥かに劣る。
ボリビア
(Bolivia)
南アメリカ中西部の内陸国。正式名称はボリビア共和国。首都ラパス(La Paz)。面積109.9万平方キロ。人口519万。主要農産物はトウモロコシ、ジャガイモ、大麦、小麦等。
   〔生産量〕
        1974/75   90,000俵
        1975/76  100,000俵
        1976/77  104,000俵
        1977/78  149,000俵
        1978/79  180,000俵
  品種はアラビカ。収穫期は2月〜10月で、4月〜8月が最盛期。主産地はユンガス(Yungas)、コチャバンバ(Cochabamba)、サンタクルス(SantaCruz)
    〔輸出量〕
        1973   74,000俵
        1974   54,000俵
        1975   86,000俵
        1976   78,000俵
        1977   90,000俵
   主な輸出先は米国、スペイン等。輸出港はペルーのマタラニ(Matarani)。
ホンジュラス
(Hunduras)
中央アメリカの中央部、カリブ海に面する共和国。
首都テグシガルパ(Tegucigalpa)、面積は11.2万平方キロ、人口252万。
 主産業は農業で、バナナ、コーヒー、タバコ、サトウキビを産する。
   〔生産量〕
       1974/75   815,000俵
       1975/76   843,000俵
       1976/77   767,000俵
       1977/78  1,100,000俵
       1978/79  1,100,000俵
   生産品種はアラビカ。豆は中形から大形の豆で青緑色を呈し、炒りあがりのよい中性コーヒー。収穫期は10月〜3月。主産地は
  サンタバルバラ(SantaBarbara)
  チョルテカ(Choluteca)
  コルテス(Cortez)
  エルパライソ(Elparaiso)
  コマヤグア(Comayagua)
  オランチョ(Olancho)
  輸出コーヒー産地の高度により次のように分類される。
   エストリクタメンテ・アルツラ
     4000フィート以上のところで産出される。    
   アルツラ
     3000〜4000フィートのところで産出される。
   スタンダード
     2000〜3000フィートのところで産出される。
   〔輸出量〕
        1973   664,000俵
        1974   515,000俵
        1975   812,000俵
        1976   722,000俵
        1977   595,000俵
   主な輸出先は米国。西ドイツ。輸出港はプエルトコルテス(Puerto Cortes)、アマパラ(Amapala)。

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