マ行

マイソール
(Mysore)
インド南部の州。州都バンガロール。コーヒー、ゴム、茶、コショウの栽培で知られる。西ガッツ山脈から東に傾く高地で生産されるコーヒーは大粒の豆で、適度の酸味とこくを持つ優秀品である。
マイルド・コーヒー
(mildcoffee)
ブラジルコーヒーおよびロブスタコーヒーを除くすべてのコーヒーを指していう。以前はブラジル以外のすべてのコーヒーを指したが、最近マイルドからロブスタが分けられた。更に以前はブラジルのリオコーヒーが持つ独特の舌触りが悪い味、いわゆる「リオフレーバー」(リオの味)が無いことを示すために使われていたが、現在では品質や味を意味せず、したがってマイルドコーヒーは味がマイルド(やわらかい)なコーヒーという意味は全然ない。単なる取引上の一種の分類法に過ぎない。
マスティー
(musty)
加熱又は乾燥、熟成不十分の結果としてコーヒー豆にしばしば発見されるかび臭。
マタガルパ
(Matagalpa)
中米、ニカラグアの中央部にある州及び州都。高度900米の山中にあり、コーヒー栽培の中心地。ニカラグアコーヒーのナチュラル(自然乾燥品)は一般に低級品とみなされているが、この州で生産される水洗のマタガルバコーヒーは、形のよい、青色の、大粒の豆で、酸味に富んでいる。
マタリ
(Mattari)
アラビア、イエーメンのコーヒー生産地ベニマタで産出される、モカコーヒーの最高級品のひとつ。豊かな酸味とこくを特徴とする。
マドラス
(Madras)
インド南部、タミール・ナドゥ州の州都。南インド第三の都市でコーヒー生産地。ここで産出されるコーヒーはマラバールコーヒーと呼ばれる小粒の青緑色の豆で香の強い優れたコーヒーである。
マナビ
(Manabi)
エクアドル西部、太平洋に面する州。バナナ、コーヒーなどが栽培される。
マニサレス
(Manizales)
コロンビア中西部、カルダス州の州都。この州で産出されるコーヒーはマニザレスといわれ、メデリンに次ぐ優秀品。液はメデリンに似ているが、メデリンほどこくがない。
 ニューヨーク取引所では、コロンビア・コーヒーの標準品としてメデリン(Medellin)、アルメニア(Armenia)、マニザレス(manizales)を一緒にして相場が建つ。
マム
(MAM)
コロンビアコーヒー中、もっとも有名で良質のコーヒー
  メデリン(Medellin)
  アルメニア(Armenia)
  マニザレス(Manizales)
 の頭文字をとったもの。
   米国では大量に生コーヒー豆の取引をするため、この三種のコーヒーを一つのグループと考えている。従って、もし取引がColombia MAM として行われた場合、受け渡すコーヒーはこのうちのいづれかとなる。
マラウィ
(Malawi)
アフリカ南東部の共和国。首都リロングウェ、面積11.7万平方キロ 人口455万。主産業は農業で、茶、タバコ、綿花、落花生などで、コーヒー生産量は少ない。
 生産品種はアラビカで、大半がブルボン種。豆は中粒で味がよく、高品質といわれる。生産地はミスク高原、ルムピの高度4000〜6000フィートの処で産出される。
マラカイボ
(Maracaibo)
ベネズェラ北西部、スリア州の州都。石油生産の中心地で、石油及びコーヒーの輸出港。メリダ、タチラ、トパール、トリヒーヨ、及びククタコーヒーがこの港から輸出される。これらのコーヒーは、輸出港名を取ってマラカイボコーヒーとも呼ばれる。
マラガシー
(Malagasy)
アフリカ東岸より約400キロの洋上にある共和国。首都タナナリブ、面積58.7万平方キロ、人口約742万。
 水田耕作が主産業で、コーヒー、丁字、バニラ、タバコ、砂糖キビを産出する。
  〔生産量〕
      1974/75   1,202,000俵
      1975/76   1,065,000俵
      1976/77   1,048,000俵
      1977/78   1,273,000俵
      1978/79   1,300,000俵
  生産品種はロブスタ及びアラビカ。収穫期はロブスタが5月〜10月。アラビカが6月〜9月。主産地はロブスタ(総生産量の96%を占める)がボヘマ(Vohemar)、マナナリ(Mananary)、ファラファンガナ(Farafangana)、アラビカが中部の高い地方。
  輸出用コーヒーは300グラムのみほんに混入する欠点数によって次のとおり格付けされる。
  ショワ(Choix)
  エクストラプリマ(ExtraPrima)
  プリマ(Prima)
  スーペリア(Superior)
  クーラン(Courant)
  リミット(Limite)
  トリエイジ(Triage)
  ブリジュール(Brisuress)
  カラコリ(Caracolis)
又、豆のサイズによって
  グレイド1(Gread1)
  グレイド2(Grade2)
  グレイド3(Grade3)
 に分類される
   〔輸出量〕
        1973   1,090,000俵
        1974   1,069,000俵
        1975   1,089,000俵
        1976   1,216,000俵
        1977    845,000俵
  主な輸出港はタマタベ(Tamatave)。
マラゴジペ
(Maragogipe)
アラビア種の一種でブラジルのバヒア州にあるマラゴジペという名の町の付近で生育しているのを1870年に発見されたもので、その地方ではコフィア・インデイヘナ(Coffea Indigena) 〔在来種又は土着種〕と呼ばれる。木は丈夫で、その外見はリベリカ種に似ている。豆の大きさは普通のアラビカ種の二倍もあり、クェーカーがなく、炒りあがりは立派であるが、液にするとあまりよくない。一時は豆の大きさが立派であったため珍重され、ドイツでは宮廷で独占的に使用されたこともあったが、これといった特徴もないので次第に人気を失い、中南米各地でいくらか栽培されているに過ぎない。
マラバル
(Malabar)
インドのマドラス州で産出されるコーヒーで、最高級インドコーヒーのひとつ。豆は小粒で青緑色を呈し、その強い味と濃い色を持っている
マリンガ
(Maringa)
ブラジル南部、パラナ州北部の都市でコーヒー取引の中心地。大コーヒー産地のひとつ。1947年にコーヒー生産の開拓前線の都市として建設され、人口が急速に増加した。コーヒー船積み港パラナグァまで500キロの舗装道路が通じている。
マルチニーク
(Martinque)
西インド諸島東部、ウインドワード諸島中部の島で、フランスの海外県。面積1100平方キロ、人口32万。首都フォール・ド・フランス。砂糖、バナナ、カカオ、ラム酒を産出する。およそ1720年頃ジュバリェ・ガブリエル・マティーユ・ド・クリュという1フランス軍人がパリからマルチニークに持ってきた苗木が、ブラジル、フランス領及び蘭領ギアナを除く全ラテンアメリカ・コーヒー生産国のコーヒー樹の始まりとなった。このようにマルチニークは由緒ある土地で、かつてはコーヒー栽培も盛んであったが、病害その他の原因で次第に衰徴し、現在は僅かに一部で生産されているに過ぎない。
マレーシア
(Malaysia)
東南アジアの立憲君主国。首都クアラルンプール、面積33.3平方キロ、人口1042万。
  1963年頃までは、主にインドネシアから輸入したコーヒーを世界各国に輸出する貨物集散地として重要であった。
  現在、ロブスタがマラヤの東部諸州で、リベリカが中部及び南部の地方で生産されている。
マンガロール
(Mangalore)
インド南部、カルナタカ州南西部に位置する港湾都市。インド最大のコーヒー生産地マイソールをひかえ同国有数のコーヒー船積港。香料、ナッツ、茶、魚類も船積みされる。
マンデリン
(Mandheling)
スマトラ西岸にあるマンデリン地方で産出されるコーヒーで、
世界の最高級コーヒーのひとつに数えられ、生産量が比較的少ないため非常に高価である。
  豆は甚だ大粒で、黄色から褐色を呈し、豊かなこくと、秀れたフレーバーを持っている。
ミナス・ゼライス
(MinasGerais)
ブラジル中東部の州。州都ベロ・オリゾンテ。ブラジル高原を占め、大半が高度200米。トウモロコシ、タバコ、豆類を産出。コーヒー生産量はパラナ州、サンパウロ州に次いで第三位。ミナスゼライス州は地理的条件によってスルデミナス(Sul de Minas)、オエステデミナス(IOeste de minas)、ソナデマタ(Sona de Mata)に分けられ、スルデミナスのコーヒーは多少酸味があり、ソナデマタのコーヒーはリオタイプの独特の異臭を持っている。かつてはハーシュサントスと呼ばれた。
ミル
(mill)
焙煎したコーヒー豆を挽く機械。
ムベーヤ
(Mbeya)
タンザニア西南部、ムベーヤ州の州都。タンガニーカ湖とマラウィ湖の間の地域で産出されるコーヒーは州都に因んでムベーヤと呼ばれる。
メキシコ
(Mexico)
北アメリカ南部にある合衆国。首都メキシコシティー(Mexico City)、面積197万平方キロ、人口約5000万。
 綿花、コーヒー、サトウキビが主要輸出農産物である。
  〔生産量〕
     1974/75   3,900,000俵
     1975/76   4,200,000俵
     1976/77   3,650,000俵
     1977/78   3,600,000俵
     1978/79   3,800,000俵
   生産品種はアラビカ、収穫期は低地が9月〜11月、
  高地が11月〜3月。メキシココーヒーは大粒の黄緑色の豆で、ウオシュドは炒りあがりよく、豊かなこくと優れた酸味を持ち香も良い。
    主産地は
      ベラクルス(veracuz)
      チャパス(chiapas)
      オアハカ(Oaxaca)
      プエブラ(puebra)
      ゲレロ(Guerrero)
      イダルゴ(Hidalgo)
      サンルイポトシ(San Luis Potosi)
      ナヤリット(Nayarit)
      タバスコ(Tabasco)
      ハリスコ(Jalisco)
      コリマ(Colima)
      ミチョアカン(Michoacan)
    メキシココーヒーは次の産地名で取引される。
     コアテペック(Coatepec)
     ハラパ(Jalapa)
     ワッスコ(Huatusco)
     オアハカ(Oaxaca)
     タパチュラ(Tapachula)
     コルドバ(Cordoba)
     プルマイダルゴ(Pluma Hidalgo)
   また産地の高度により次の通り格付けされる。
     アルツラ(Altura) 〔High Grown〕
     プリマラバド(PrimaLavado、) 〔Prime Washed)〕
     ブェンラバド(BuenLavado)〔good Washed〕
    〔輸出量〕
         1973   2,327,000俵
         1974   1,992,000俵
         1975   2,392,000俵
         1976   2,751,000俵
         1977   1,774,000俵
     輸出港はベラクルス、コアツァコアロス、プェルト・アンヘル、サリナクルス。
メデリン
(Medellin)
コロンビア北西部、アンチオキヤ州の州都。メデリンはこの州で産出されるコーヒーの名で、5000〜6000フィートの産地で産出され、淡緑色から暗褐色の秀れた香味とこくをもつ、全コロンビア産中、最高級品である。
メナド
(Menado)
インドネシア、スラウエシ島の北スラウエシ州の州都。
 メナドコーヒーは、同島北部のミナハサ地方で産出され、カロシと呼ばれる。インドネシアで産出されるコーヒー中、最高級品とされており、特にヨーロッパでは高価格を呼んでいる。
  このコーヒーは非常に大粒の、暗黄色の堅い豆で、味、香、その他すべての点に秀れているといわれている。
メリダ
(Merida)
ベネズェラ西部の州及び州都。コーヒー栽培地帯の中心地で、農産物の集散地。
  メリダコーヒーは比較的高地で栽培され、青色を呈する中型の丸い豆で、酸味、苦味がなく、非常にこくのあるコーヒーで、独特のデリケートな香味を持っているので、一部の人々に珍重されている。
  タチラコーヒーと共にマラカイボコーヒーの最高級品のひとつに数えられる。
モカ
(Mocha)
北イエーメン南西部の紅海岸に臨す海港。かつてはコーヒー輸出港として活況を呈したが、100年以上も前から砂州で閉ざされ、現在はサナの港ホデイダ(Hodeiba)に代られている。モカコーヒーとはアラビアで産出されるコーヒーの取引名で、モカではブラジルのサントス、リオ(共にブラジルのコーヒー輸出港名で、そこを経由して輸出されるコーヒーにつけられた取引名)と同様、コーヒーは産出されない。モカコーヒーは豆が小粒、かつ不揃いで、新しいときは透明のオリーブ色であるが、年が経つとともに半透明の黄色を呈する。
  炒りあがりは悪いが、その味は独特の酸味を持ち、こくがあり、舌触りの滑らかな香の高い秀れたコーヒーである。現在は前述のホデイダ港及びアラビア南端にあるアデン(Aden)から輸出される。
モカ
(Moca)
ドミニカ中北部、コーヒー栽培の中心地。
モカジャワ
(Mocha-Java)
アラビアンモカ1に対し、ジャワアラビカ2の割合でブレンドしたもの。世界で最も古く、しかももっとも有名なブレンドである。
モココア
(Mococoa)
ブラジル南部、サンパウロ州のコーヒー産地。ここで産出されるコーヒーは、こくのある良質のコーヒーである。
モザンビーク
(Mozambique)
アフリカ南東部、インド洋に面する共和国。首都マプト、面積78.5万平方キロ、人口823万。砂糖、綿花、サイザル麻、カシューなどを産出。コーヒーは重要な農産物ではない。
  モザンビークコーヒーはアラビカ種で、収穫期は6月〜9月。船積み港はロレンコマルケス(Lourenco Marugues) 及びベイラ(Beira)

モシ
(Moshi)
タンザニア北東部のキリマンジャロ州の州都、コーヒー主産地の中心で、キリマンジャロ産斜面で産出されるコーヒーを州都に因んでモシと呼ぶ。
モンキーコーヒー
(Monkey coffeey)
ブラジルやインドのある地方で、コーヒーの実を食べた猿の排泄物の中に混入している種子(コーヒー)の事。
  ジャワ島のタイガー・キャットコーヒーと同種のものである。
モンスーンコーヒー
(monsoon coffee)
モンスーンとは特にインド洋では夏は西から、冬は北東から吹く季節風をいうが、モンスーンコーヒーは5月下旬から6月初旬に南西のモンスーンが吹き始めると、風通しの良い倉庫にチェリーコーヒーを広げて4〜5日間乾燥させ、それから麻袋に詰めてさらに乾燥させる。約一ヶ月経ったコーヒー豆は銀白色になり、インドコーヒー特有の風味あるコーヒーになる。これをモンスーンコーヒーという。
  モンスーンコーヒーは、インドからヨーロッパまで輸送に約半年もかかった時代、コーヒー豆が輸送中船の中で変質し、インドコーヒーの香味が失われたため、考え出された処理方法で、フランス、スイスノルウェーで愛好されている。

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